「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」はフランスのガストロノミー界を牽引してきたシェフ ドミニクが、肩の力を抜いて、自身も楽しみながら考案したのが、カジュアル・シックなビストロです。
壁に飾られたアートを楽しみながら、ガストロノミーをビストロのように気軽にお召し上がりいただける、シェフ ドミニクのビストロノミー「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」
数寄屋橋交差点裏、泰明小学校の並びにひっそりと佇むビルの地下1階。
扉を開けると、そこは気さくなパリの一角に紛れ込んだような空間が、皆さんをお迎えいたします。

ホールの中央に置かれた大きなワインクーラー。
クーラーがシャンパーニュのボトルで、いっぱいになっているのを見るとシェフ ドミニクは安心すると言います。なぜなら、「シャンパーニュはお祝いのための飲み物と思われがちだけれど、それだけじゃない。嬉しい時は幸せ感を盛り上げ、悲しい時はキラキラ上昇していく泡に慰められる。お客様がいつもいつも幸せいっぱいとは限らないからね」とのこと、なるほど。
「戦いに勝ったら飲む価値があり、負けたら飲む必要がある」と言った、シャンパーニュの大の愛好家だった、革命期のナポレオン一世みたいな言葉ですね!お客様のお気持ちがどんなときでも、「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」では、“シャンパーニュ クーラー”をいっぱいにして、お帰りをお待ちしています!

シェフ ドミニクはオブジェとしてのカラフが大好きで、自宅のガラスのショーケースには様々なフォルムのカラフが所せましと並んでいます。友人を招いての食事の折にはその一つを取り出し、カラファージュをしてテーブルの上に置くと、ワインの表情豊かな色合いや液体の揺らめきによって食卓が華やかになります。
「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」ソムリエの佐藤 新は、白赤ロゼ、ワインの若さ、熟成度にかかわらず、ボトルでご注文いただいた場合には、すべてカラフ、デキャンタを使用してご提供しています。「目的は、ワインを空気中の酸素に触れさせて香りや味わいをさらに豊かにすること。澱の除去などをしてベストな状態にすること」ためです。
ワインによって使い分ける、様々な美しいフォルムもぜひお楽しみいただけたらと思います。

フランスのカマルグにアトリエを構えフランス、アメリカを中心にグローバルに活躍するアーティスト『Pierre Marie Brisson』(ピエール = マリ・ブリッソン)。シェフ ドミニクと40年来の友人であるピエール = マリの最新の作品を店内全体に展示しています。

地下にあるため採光は叶いませんが、入り口横の壁一面に広がる鏡があります。
ピエール・マリ=ブリッソンのアートも含め、空間を魅惑的に映し出してくれるおかげで、店内に豊かさと華やかさをもたらしてくれています。実はオペレーションの面でも何かと役立っているようです。
オープンキッチンに立つスタッフは鏡ごしにお客様の召し上がるリズムを確認できたり、ホールスタッフが背中側にいらっしゃるお客様が手をあげていらっしゃるのに気づくことができたり、サービスをしながら、ちらりと見えた自分のタブリエ(エプロン)がずれている、など瞬間的に身だしなみをチェックすることもできます。
鏡の中からも広がる店内、よかったらご覧になってみてください!

レセプションでは、さりげなく、フランスのシンボルの一つ、エッフェル塔が皆様をお迎えしています。
パリのトロカデロ広場の路上で観光客向けに売られているようなキッチュなものではありますが、シェフ ドミニクは「目に入るだけでホッとする」と言います。
エッフェル塔がこのミニチュアのように青、白、赤のトリコロールカラーにライトアップされたのは、2015年11月16日、パリの同時多発テロ事件を受けて閉鎖されていたエッフェル塔が営業を再開した日です。テロに屈しない姿勢を示し、犠牲者の方々を追悼するためでしたが、夜空にたなびく三色旗のごとく、悲しいほど美しいそのエッフェル塔を間近で見てきたシェフ ドミニクにとって、このミニチュアには特別な思いがあるようです。

Mise en place (ミザンプラス)とは、厨房では素材の下処理、ホールではテーブルセッティングを意味するフランス語で、レストランの要となる重要な言葉です。
然るべきものが然るべき場所に整然と置かれたホールには、良い意味で緊張感が漂っています。
シェフ ドミニクは、「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」に試食に来るたびに、そのすべてを席に着いてチェック。
最後にグラスを持ち上げ、きれいに拭き上げられているか確認してコクリと頷くと、スタッフが大げさに額の汗を拭うポーズをして、にっこりと笑顔!
こんなやり取りを日々、繰り広げながら、準備万端にて皆様のお越しをお待ちしています!

レストランというのはどの席に座るかによって目に入る景色が違い、印象が変わります。「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」はギャラリーさながらに、シェフ ドミニクの昔からの親友、フランス人作家のピエール=マリ・ブリッソンの様々なモチーフのアートを壁に掛けています。
蝶の舞う作品名は「Invitation」(招待)
50cmx40cm の小さな長方形の誘う世界は、こじんまりした店内を大きく感じさせてくれます。

「Ca va, Kintaro ?」(キンタロー、元気か?)
いつ誰が置いたのか、どこから来たのか、身元不明のゴリラくん。コック帽を被り(誰が被せたかも不明)シェフ気取りの彼を、シェフ ドミニクはKintaroと呼んでいます。
「ウェスティン都ホテル京都」に滞在中、時間ができると会いにいく京都市動物園のキンタロウ(今年で5歳。両親とお兄さんの5人家族で暮らしています)と似ているからだそうです。キンタロウは「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」のプランチャ(料理用の鉄板)を囲むガラスの仕切りの端っこにいて、じっと焼き具合を監視しています。
「自分がいなくてもKintaroがチェックしているから安心」とシェフ ドミニク。ゴリラ特有の俊足で、銀座の街を駆け回っていることもあるかもしれませんが、ほとんどはプランチャ横におりますので、見つけたら声をかけてあげてください !

遠くからわざわざこの一品を目指して、「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」に来店するお客さまもいらっしゃるほど人気のパテ・クルート。
フランスを代表するこのシャルキュトリは、現在は「ドミニク・ブシェ トーキョー」で指揮をとる伊藤 翔シェフのチャレンジ精神の象徴です。
日本の精鋭たちの揃うパテ・クルート世界選手権アジア大会で、2020年よりファイナリストに選ばれてきた伊藤シェフ。惜しくもフランス選手権行きは逃しているものの、パテ愛と不屈の精神の込められたパテ・クルートは、確実にバージョンアップして料理通の舌を唸らせています。
伊藤シェフの探求はまだまだ続きます。
※現在ドミニク・ブシェ トーキョーにて提供しております

ロゴ入りテーブルナプキンにも、シェフ ドミニクの思いが込められています。シェフ ドミニクは幼い頃、祖母が刺繍でDominiqueと書いてくれたナプキンを使っていたそうです。家族がそれぞれ自分の名前の入ったナプキンを朝昼夜と使うのがフランスの伝統であり、一般家庭の常識でもあった時代。
週末になるとたくさんの人が集まったというシェフ ドミニクの生家には、色とりどりの、模様もさまざまなテーブルナップとナプキンがどっさりあって、リネン類だけを入れる特別な家具に仕舞われていたそうです。
今では使い捨ての紙ナプキンを使うご家庭も増えているようですが、シェフ ドミニクは「刺繍の施されたserviette(セルヴィエット/ナプキン)」にこだわり、お客様にもフランス家庭のようなお食事の時間の温もりを味わっていただきたいという思いで、ご用意しています。

飾られたアートのうち、シェフ ドミニクのお気に入りの一枚が白い鳥の作品です。ピカソの描いた平和の鳩(colombeコロンブ)を思い出すのだそう。
ピカソといえば、コート・ダジュールのアンティーブ。フランス南部の地中海沿いの都市で、ピカソの作品を見ながら紺碧の海が眺められる小さなピカソ美術館に、シェフ ドミニクは何度も通ったそうです。
ピエール=マリ・ブリッソンの一枚の絵が、シェフ ドミニクを南仏まで旅させてくれるのですね。

普段は2名様〜4名様のお席で埋まることの多い「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」ですが、時折、グループや団体のお客様にもご利用いただいています。8名様でしたら個室へ、10名様ですと奥のスペースの一角にご案内します。
Diner entre copains à la bonne franquette (ディネ アントル コパン ア ラ ボンヌ フランケット / 友達どうしの気楽な夕食)が大好きなシェフ ドミニク。「日本では大人数だと予約の時点から遠慮がち。お客様が申し訳なさそうにしているのはおかしい。この店は、かしこまらないのが魅力。もっと気軽に利用してください。」と申しております!
大人数でのご利用から貸切まで、お気軽にスタッフにご相談くださいませ。

熱の伝導率が高く、焦げにくく、短い調理時間で料理が仕上がる銅製のキャスロールはビストロには欠かせない鍋です。
機能性にとどまらず、「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」のスタッフの手で定期的に磨かれるキャスロールの赤みがかった柔らかな茶色とやさしい光沢は、ビストロらしい内装のアクセントにもなってくれます。

エントランスの扉を押してすぐ目に入るのは、どこを切り取ってもビストロらしい雰囲気ですが、実は、 “ 前身 “ はインド料理で、天井と壁の境の「廻り縁」にはイラストで描かれた象がずらりと並んでいました。
先日、初めていらしたお客様が、「ここ、インド料理だったところじゃない?全く変わっていてすぐには気づかなかったわ」とおっしゃっいました。
オープン前の改装工事の折に、一部は既存のままで、という声が上がる中、「Ambiance (アンビアンス/雰囲気)はレストラン成功の重要な鍵」と言って、床の素材から柱一本の風合いにまでこだわり全改装することに一歩も引かなかったシェフ ドミニク。その徹底した姿勢を思い出させる、お客様とのやり取りでした。レストラン全体の雰囲気も、皆様に楽しんでいただけたら幸いです。

一点の曇りも水垢もない、ピカピカに磨かれたワイングラスは、おもてなしの心を映す鏡。
フランスのギャルソンたちがテキパキと次々に、スピーディにグラスを磨いていく様を見慣れていたシェフ ドミニクは、日本での「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」オープン当初、丁寧でゆっくり作業をする日本のスタッフに「夜が明けちゃうぞ !」と冗談交じりに声をかけていたものです。
が、それも昔の話。今では、大きな布巾をくるくると回し、最後に水滴が残っていないか目の前にグラスをかざして確認するところまで、フランスのギャルソンも顔負けの正確さと機敏さで拭き上げていく様子を、目を細めて眺めています。

店内に飾られたアート。作家のピエール=マリ・ブリッソンは、フランスのオルレアンに生まれ、19歳で地元のギャラリーで作品を発表して以来、フランス、アメリカを中心にグローバルに定期的に展覧会を開催しています。
子どもの頃は洞窟が大好きで考古学の道も考えたという彼の創作は、考古学的な探索にも通じるものがあるといいます。「作家の背景を知ると、アートはもっと面白くなる。おそらく…シェフもね」とシェフ ドミニク。

オープンキッチンのカウンターで出番を待つティーカップは、フランス、リモージュの磁器ブランド「HAVILAND(アビランド)」のものです。
内装は広いオープンキッチンから奥に続く厨房が見えるのが特徴的。
シェフ ドミニクは「Propreté!」(プロップルテ / 清潔にしていなさい)とスタッフに声をかけ、いつどなたから「厨房を見せてほしい」と言われても「どうぞ」と自信を持って答えられるようにしておくようにと喚起しています。
スタッフの動きも含めたオープンキッチンのライブ感も、是非お楽しみください。

店内では、「ギャラリーでお食事しているみたい」とお客様からよく言われます。
実際、最初のシャンパーニュ、そして最後のお茶の時間に、壁に掛けられたアートを眺めながらお話をされているお客様をよく見掛けます。
普段はシェフ ドミニクの古くからの親友、ピエール=マリ・ブリッソンの作品をご覧いただいていますが、これまでお着物の帯のアートや自閉症スペクトラムの方たちの作品など、様々な展示をしてきました。

店内の雰囲気づくりに一役かっているのが、スタッフが週に一度はメンテナンスをして大切にしている銅製の鍋たち。
銅は熱の伝導率がよく、食材にまんべんなく熱を伝えられる一方で、高温になると軟化しやすく、放っておくと黒ずんでくることもあり、手入れがとても大切です。調理器具の特性を知り、手をかけながら「適材適所」に使ってあげるのもシェフの役割、というのがシェフ ドミニクの教えでもあります。
店内のキッチン カウンターの上に並んでいる鍋たちにも是非ご注目ください!

レストランのテーマは、【 分かち合う (パルタージュ) 】 です。テーブルにつく時間と美味しさをみんなで分かち合う、パルタージュのエスプリを大切にした“レ・コパン”は、いつでも帰りたくなる、 通いなれた、皆様のカンティーヌ(食堂)の ような存在でありたいと願っています。
日本に『同じ釜の飯を分け合う』という表現があるように、実は、Copain (コパン)という言葉の語源も『パンを分け合う』なのです。皆様と大切なお時間を楽しく分かち合えるよう、スタッフ一同、お待ちしております。

オープンからおよそ8年、店内を彩っていたアートは、ピエール=マリ・ブリッソンの「ギフト」と名付けられたシリーズの作品です。40年来の友人でもあるシェフ ドミニクのリクエストに応え、「レストランで過ごす時間は、人生のちょっとした贈り物」という意味を込めて、ピエール=マリが創作してくれたもの。
葉っぱ、鳥、ハートなどが、彼の特有な手法である、グラッタージュ(表面を削る)やコラージュ(糊付け)にて構成されたアートです。

店内には、シェフ ドミニクがセレクトしたアイテムが、そこかしこに飾ってあります。数年前にパリの骨董市、クリニャンクールで見つけた、全てのパーツがキッチン用品でできているオブジェもその一つ。
ちょうど「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」のシェフに伊藤 翔シェフが就任した年で、「翔に似ているね」と購入してプレゼントしたものです。その後、翔シェフは銀座一丁目の「ドミニク・ブシェ トーキョー」のエグゼティブ シェフに就任しましたが、今もこのオブジェは翔シェフの代わりにカウンターに陣取り、キッチンと客席に目を光らせています!

店内の、こじんまりとした空間に如何にたくさんのワインを貯蔵するか、開業前の内装デザインに取り掛かる際にスタッフたちと頭をひねりました。
がらんとした空間を歩きながら、シェフ ドミニクが、「ここだ!」と指差したのが、現在は個室として使われている空間の奥の壁です。フランスの田舎に行くと、こんな風に壁を利用してワインを置いている家庭をよく見かけます。
「ワインの息遣いを感じながら食事をしてもらえる特別な個室ができたね」とシェフ ドミニクは今でも満足げです。

フランス料理をより気軽に楽しんでいただきたいとのシェフ ドミニクの気持ちの表れの一つが、テーブルに置かれた塩の花とオリーブオイルです。
お好みでお味を調整していただけますし、何より皆様に好まれているのが、オリーブオイルにお塩をほんの少し足してパンにつけて、という食べ方。ついついパンが進んでしまいます!

店内に飾られているオブジェは、「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」のロゴにもなっている雄鶏。le coq (ル コック)は、フランスの国鳥です。
フランス人の祖先である、ガリアの雄鶏には「戦う準備ができている」という意味があるそうで、シェフ ドミニク曰く、「レ コパンは戦いにこそ行かないものの、緊張感を持って、いつでもお客様をお迎えできる態勢でいてください」とスタッフに話しています。お店を象徴する雄鶏のモチーフを、そこかしこで発見してみてください。

「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」の奥の個室には、姉妹店の「ドミニク・ブシェ トーキョー」(銀座一丁目)のラウンジにも飾られている、ピエール=マリ・ブリッソンの作品「ダンサー」のリトグラフ版が飾られています。
40年前に初めて会った時、その人柄と作品に「一目惚れ」したというシェフ ドミニクは、それ以来、ピエール=マリ一筋で、シェフ ドミニクのレストランは、どこもピエール=マリの世界観で彩られています。

「レ・コパン ドゥ ドミニク・ブシェ」に貯蔵するワインはおよそ500本。そのうちの120本が最大8名様にてご利用いただける個室の奥に置かれています。
そのため、お客様のお食事中に、ソムリエがお邪魔し、オーダーの入ったワインを取りに行くこともしばしば。ありがたいことにお客様からは「このライブ感がいいね」とご好評いただいています。是非、ビストロノミーのお供にワインもお楽しみください。ソムリエがご案内させていただきます。





